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「森づくりはもっと自由でいい!!」林業・森林研究先進国のドイツで学んだ経験をもとに,森林・林業の可能性や魅力を発信していきます。

生き物共通のルール?クライバーの法則

世界中には多様な生物がいます。   2013年に発表された研究では,世界中に2~8百万種の生物が存在していると推定されています1。   ところで,そのような多様な種に共通した“ルー …

結果は後からついてくる?~混交林の生産性と林齢~

前回は,複数の樹種が共存する混交林で生産性が高まる現象,過剰収量のメカニズムを紹介しました(前回の記事)。   ただ,過剰収量はどの混交林でも起きるわけではなく,森林の特徴や周りの環境条件に …

森林研究の最前線⑦~独り勝ち?チームワーク?混交林と生産性~

2021/07/26   -森林・林業, 混交林
 

このブログでは「単純林と比較して混交林で森林の生産性が高まる現象」について何度も取り上げてきました。   なぜ一種類の樹木よりも多様な樹種が存在している方が森の生産性が高いのか? &nbsp …

森林研究の最前線⑥~樹種の機能をはかる~

以前の記事では,単純林と比較して,多樹種が共存する混交林で森林の生産性が高まる現象を紹介しました(関連記事)。   生産性が高い混交林では樹種同士が競争を避け合い,時には,成長を促進し合うこ …

森林研究の最前線⑤ ~混交林と樹木の本数密度~

  木を育てるには樹木間の競争のコントロールが欠かせません。   そして,競争のコントロールには樹木の本数を調整します。   森林管理作業で行われる間伐は,樹木を間引くこ …

森林研究の最前線④ ~樹種多様性と材質~

  「森林の樹木多様性が高いと森林の生産性も高まる」現象が報告されています(以前の関連記事)。   一方で,林業では森林の成長量だけでなく,樹木の材質も見ることが重要です。 &nb …

森林研究の最前線③ ~根による樹種間の助け合い~

  今回も根の話を深掘りしていきましょう。   前回の記事では,根による樹種間の「資源の分け合い」に着目しました。   異なる樹木同士が競争を減らして共生するには,根の「 …

森林研究の最前線② ~樹種の相性と根のはたらき~

2020/11/08   -森林・林業, 混交林
 ,

物事の全体像を見るには「目に見えない部分」を知ることが欠かせません。   例えば,「氷山の一角」という言葉があるように、氷山の水上の部分は全体のほんの一部です。   森林研究におけ …

森林研究の最前線① ~木同士の相性とは?~

2020/10/27   -森林・林業, 混交林
 

人間関係に相性ってありますよね。   いつも仲良くしている人,ケンカしがちな人…   例えば相性が良い人と仕事をすれば1+1以上の相乗効果が生まれて仕事がはかどったり。 &nbsp …

プロフィール

だい

「森づくりはもっと自由でいい!!」
これまでの単一種を植栽する人工林ではなく,複数種を植栽する混交林の可能性を研究するためドイツで博士課程留学,2023年学位取得。
帰国後も混交林の実験的研究に従事。
7年間国際研究プロジェクトに携わった経験をもとに,最新の研究をわかりやすく紹介しながら,木材生産と環境保全の両立を実現する混交林の可能性,ドイツ留学の体験談を発信していきます。
ツイッター:https://twitter.com/dai_fores_try
学位論文:「Diversity-productivity relationships in young tree communities as influenced by fertilizer applications」


 

えいじ

東京生まれ。明治大学農学部卒、ドイツ・フライブルク大学とスウェーデン・SLUで森林学の修士号取得。
現在ドイツで現地就職目指して活動中。
Fores-Tryではブログ執筆に加え、SNS投稿も担当。
好きな木はイロハモミジ、嫌いなものはクモ。
趣味: 一人旅、スノボ、心理学、FX、YouTube